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内因性うつ病: 従来からうつ病は心因性のうつや、最近の「新型うつ病」などとは違ったものです。内因性うつ病には抗うつ剤が極めて有効です。
一方、1980年代からは操作的診断基準という概念が導入されました。例えばDSM-XとかICD10などと呼ばれる、国際的な診断基準です。なぜ、国際的な診断基準が誕生した理由は、精神疾患の研究において国や地域において診断基準が曖昧だと、研究結果も異なってしまうからです。ところが、医学研究のために作られた診断基準が現在は治療にも応用されたり、ネット上では自己診断に活用されています。
1980年代から治療していた医師としての一番の懸念は、研究用に作られた診断基準が一人歩きしている状況です。
このような診断でのうつ病では抗うつ剤だけの治療が有効でないこともあります。
主治医の先生に、「自分は内因性うつ病ですか?」ときいてみてください。